オーストラリアの競馬ホットニュース

1998年【下半期】



【12月】リー・フリードマン厩舎

クリスマス休暇中のオーストラリアではあまりビッグニュースがありませんが、リー・フリードマン厩舎では、今度ブリスベンにサテライトステーブル(厩舎の支店のようなもの)を出すことにしました。シドニーを基点にするカミングス厩舎や、ホークス厩舎、またビル・ミッチェル厩舎などが成功しているからかも知れません。オーストラリアの厩舎制度は、日本と違い「外厩制度」ですので、それぞれの厩舎が「ビジネス」として運営されなければならないのです。ですから、ひとところにいるよりも、より効率よくビジネスができるところに進出するということは必然になってきます。(たとえば海を越えてニュージーランドからも数多く厩舎が進出しています。)もちろん、そうしたことができない厩舎も数多くありますが、それでもオーストラリアでは文句が出ることはありません。優勝劣敗の世界ですからね。<29DEC98記>

騎手が騎乗中落雷で死亡。

さて、オーストラリアでは先週大変悲しい事故がありました。パースの競馬場で、攻め馬をしていた騎手が落雷で死亡したのです。朝5時ころ、突然空が暗くなったと思ったら、雷が鳴り、轟音とともに落雷して、気がついたら乗り役が倒れていたとのこと。オーストラリアの競馬界でもこうした事故は初めて。とても悲しい記録になってしまいました。<21DEC98記>


L.キャシディ騎手、帰国後も好調

ワールドジョッキーシリーズで2位(?)になったキャシディ騎手ですが、帰国後も好調。19日にシドニーのランドイック競馬場で開催されたビリアーステイクス(GU)にリファーラル号に騎乗し、見事優勝しました。<21DEC98記>



【11月】タイクーンリル好調な復帰

来年はこの馬がJCに行くかもしれません。スーパー牝馬のタイクーンリル。10月24日のコックスプレートでは、マイトアンドパワーと競い3着でしたが、11月21日のオークランドサラブレッドブリーダーズステイクス(GII1400m)で見事優勝しました。2着は最後までリードしていたライバル、エイミージェイ。この後、タイクーンリルはシドニーの秋レースに戻ってくる予定だと思います。<23NOV98記>


ラリー・キャシディ騎手、パンターたちと一悶着

12月6日のスーパージョッキーシリーズに出るラリー・キャシディ騎手は、11月21日の土曜日、シドニー、ローズヒル競馬場で、大本命のエクシタントに騎乗しましたが、最後尾につけ、前方への移動が遅れ、結局3着になり、大ブーイング。中には声を荒げて批判する人たちもいて、慌ててジョッキールームへ引き上げていたようです。いい騎乗には思い切り拍手をしますが、悪い騎乗にはキチンと文句をいうオーストラリア人の性格が出ているよう。泣き寝入りはなし。<23NOV98記>


ニュージーランドのオーピー・ボサム騎手、来年からオーストラリアで騎乗

今回メルボルンのスプリングカーニバルで大活躍したニュージーランドの見習い騎手、オーピー・ボサム騎手。彼もまた日本のスーパージョッキーシリーズに行くようですが、彼は今大好調。カーニバル中は、VRCオークスでも勝利騎手になって、今をときめく新進ジョッキーです。日本に行ったらぜひマークしてください。<23NOV98記>


マイトアンドパワーは日本には行きません。

マイトアンドパワーは日本には行きません。昨日の午後決まりました。
世界一のステイヤーを世界に示すチャンスだっただけに残念!!<10NOV98記>

マイトアンドパワー、圧倒的な強さ

マイトアンドパワーは、11月7日のクイーンエリザベスステイクス(GI2500m)を圧倒的な7馬身で勝ちました。スタートから鼻を切っていたマイトアンドパワーは、ゴール600m前で、ぐんぐん加速を増し、ほかの馬の騎手が鞭を使って追いこもうとするのを、全く一鞭も使わずに、オーストラリアでいうところの“ハンズ・アンド・ヒール”だけで、悠々と勝っています。このレースは、もし同馬がジャパンカップに行くとすれば、最高のリードアップレースになるだろうと思われます。でも...シクシク...もしかして、恐らくマイトアンドパワーが日本に行くチャンスはないんですよね。世界最高の馬と呼び声高いこのマイトアンドパワーが行かないジャパンカップなんて...なんだかもうすっかりしらけています。ところで、最後600mのマイトアンドパワーのタイムは、34.47秒でした。<9NOV98記>

ザビール

ザビールは、今をときめくサイアーですが、この土曜日のエミレーツパークステイクス(GI1600m)でも、バジールベイが、すごい勝ち方をしています。このバジールベイは、12月初めの香港ボウルの招待にスタンバイとして名前が挙がっていますが、この圧倒的な勝ち方だったら、絶対行けるんじゃないかしら。同馬に騎乗したジミー・キャシディ騎手によると、「この馬は短距離だけでなく、もっと距離があっても行ける。もしかして、来年のコックスプレートにも行けるかもしれない..」と語っていました。メルボルンカップでザビールの娘たちが大活躍したところで、またまた息子までも活躍して...Zabealオトッツァン喜んでいるでょうね。<9NOV98記>

今日は、フレミントン競馬場で、いろいろな人に出会いました。

競馬ライターの原良馬さん。いつも彼の書いたものは読ませていただいていたので、お会いできて感激でした。それからテレビ東京のディレクター清水さん。時々メールをいただいていましたので、これもお会いできて感激でした。それから、シルクの桜井社長。今日は友人の小林さんのラスブライティアが出ていたので、その応援です。いつもメルボルンカップは大変寒いのですが、今日はなんと29度。帽子を被らなければ、日焼けをするところ。

オバサンが日焼けするとシミになりますので、昨日帽子を買ってよかったと思っています。この帽子はとても派手で、ジャパンカップに被るとヒンシュクを買いそうです。でも、絶対被るんだよね...と今からいきまいています。ところで、メルボルンカップは、ザビールの娘ジャザビールでした。<5NOV98記>


98年度メルボルンカップ

今メルボルンカップを見にメルボルンに来ています。いつも、天候が悪いことで有名なカップですが、今年はとてもイイ天気。馬場もかなりかたいようです。今年は8頭も外国からの参戦で、予想の方は大荒れ。マクツーム殿下のフェイスフルサン(デトーリ騎手)が本命ですが、この硬い馬場でさあ、どうなることか。日本からも、結構多くの人がこのカップを見にきており、函館の場主会なども大勢できています。<3NOV98記>


【10月】コーフィールドカップ

先日私が日本に出かけているうちに、開催されたコーフィールドカップ。ヨーロッパからやってきたトーファンズメロディが勝ったそうですが、その陰には、なにやら色々なドラマがあったそうな。まず、騎手が凄い走路妨害でなんと、2万ドル1ヵ月の制裁をくったこと。それより、まず、同馬が、実績的にも、コーフィールドカップ(GI)には登録できる条件にはなかったのに、選ばれてしまったこと..などです。ですから、JRAにお邪魔した時も、時ならぬ「降着制度」談義になってしまいましたが、オーストラリアに帰ってきて色々と話を集めてみると、オーストラリアはやはり「馬券を買う人」をもっとも大切にするので、この降着制度というのは、あまり支持されないよう。単なる制裁で「仕方がない」ということだそうです。

さて、コックスプレートは、オセアニアの最強馬を決める馬ですが、昨年、一昨年と、2着馬を出したジャック・デナム調教師が、今年マイトアンドパワーでやっとその念願を果たしました。彼のスピーチを聞いて泣いてしまったのは、私だけではないようです。<26OCT98記>


メルボルンの大レース開始!!

今、日本にいます。日本中アチコチ飛び歩いているのですが、何と台風が私を追いかけていて、北海道まで追いついてきました。大丈夫かな…と心配していたら、大阪に発つ日、通りすぎていって。(ホッ!)

さて、オーストラリアでは、イヨイヨ、メルボルンの大レースが始まっています。まずは、コーフィールドカップ(GI2400m)。昨年、10近く離して勝ったマイアントパワーはいないけれど、マクツーム殿下の馬や、英国のレディー.ハウス調教師の管理馬が出走して、今年は国際色豊かでした。そして結果は、英国からやってきたトーファンズメロディ。大接戦だったようで、勝利騎手のコックラン騎手は、2万ドルの罰金。「あんなひどい走路妨害は見たことがない」と同じレースにいたマンス騎手。ところで、このトーファンズメロディーの父はマクツーム殿下の待っていたトーファン。殿下の所有馬フェイスフルサンは同レースに負けちゃったので…競馬って不思議。<19OCT98記>

園田競馬場の赤木高太郎騎手がオーストラリアにやってきました。ここで、頑張るんですって。

もっと早くお話しようと思っていたのに、何だか忙しくて忘れていました。赤木騎手ファンごめんなさい。赤木騎手と夫人の典子さんは、先週の日曜日にシドニーに着きました。彼は15歳の時から外国で騎乗することが夢だったそうで、外国で騎乗するためには、語学力をつけ外国の習慣やそこに合った調教なども学ばねばと、学校に入ることにしたのです。あと、数日シドニーにいて、それからクインズランド州に移動します。彼は、考え方もとても柔軟で、前向きな人間です。一日も早くオーストラリアに慣れて、デビューしてもらいたいと思っています。<12OCT98記>


チャンプが帰ってきた?

マイトアンドパワーが勝ちました。詳しくはジャパンカップのコーナーでお知らせしますが、この前のジョージメインステイクス(1600m)で、7着の惨敗をしたので、今度駄目だったら....と胸をドキドキさせて見ていましたら、GTのヤランバ・コーフィールドステイクス(2000m)で、ナント、ニュージーランド最強の馬と言われるタイクーンリルを2馬身半離して勝ちました。「チャンプ」が帰ってきたと、競馬ファンは大変な喜びようでした。私も、家のテレビで見ていたのですが、昼寝していた主人を起こしてしまうほどの大声を出して応援してしまいました。あまりの大声に家の犬も驚いていたほどです。<12OCT98記>


スター誕生。オーストラリアのマイルチャンピオン。

クールモア牧場のシャトルスタリオン、ロイヤルアカデミーを父に持つケンウッドメロディが、この土曜日のGTコーフィールドギニー(1600m)で、今評判のスプリンター、ローリーズロッタリーを破って優勝しました。これでケンウッドメロディーは先週に続いて二つ目のGT制覇です。2週連続GT優勝なんて、新しいスター誕生です。 <12OCT98記>


春レース花盛り

先週の土曜日は1日キャノンの日でした。オセアニアでは、レースに民間の企業がスポンサーできるので、この日のシドニー、ランドイック競馬場は、キャノン一色でかざられました。(日本の地方競馬で、お金がないところは、どうして、スポンサーを探さないのかしら。金がないないって、言っていないで、どうしたら金が集まるのか、どうしたら人が集まるのか、考えて欲しいと思います。) そのキャノンデーのメインは、60万ドルのエプソムハンデキャップ(GTI、1600m)です。優勝は、オーストラリアいちの馬王インガム兄弟の持つドッジ。オーストラリアの誇る種牡馬、ケニーラッドを父に持つドッジでした。 ラリー・キャシディ騎手はこの日4勝もしました。 シドニーのトップジョッキー、ラリー・キャシディ騎手は、この日、GTのエプソムハンデとGVのクレイブンプレート、GTのフライトステイクスを含めてナント「4勝」もしています。<6OCT98記>

ニュージーランドのスーパー牝馬、サンラインがGTを勝って、7戦7勝。

このところ、ニュージーランドの牝馬がすごーい活躍をしています。ラストタイクーンの娘、タイクーンリルに続けてとばかりに、この土曜日は、サンラインが3馬身離してGTのフライとステイクスを勝っています。ニュージーランドは、首相も女性だし、私の知っているニュージーランド出身の女性は皆「すご腕」。人間も馬も牝が強いって、面白いですよね。<6OCT98記>


【9月】長い間お休みすみません。光学療法

JRAの野平調教師が来ていたり、友人のジャーナリスト中村義則さんが来ていたり、なんだか出張続きで、ホームページの更新が遅れました。ごめんなさい。とりあえず、コンピューターは持っていったのですが、寄る年波。夜は力が抜けて、仕事ができませんでした。心は若いつもりなんですけどね。そうそう、野平調教師は、このところ身体の調子を崩していて、オーストラリアに着いた時も、とてもしんどそうでした。そこで、私の友人である、光学療法のブライアン・マクラーレン先生にお連れしたのです。先生は、世界でただ1人、鍼灸のツボに特殊な光をあてて痛みの治療などをなさっているのですが、もともとこの先生は獣医。馬の治療をしているうちに、人間も直し始めたのです。今ではブリスベンに3つのクリニックを持っています。その先生に野平調教師を連れていったところ、2度の治療でとても元気になられました。<29SEP98記>
マイトアンドパワーが負けました。

先週の土曜日に、GIジョージメインステイクス(1600m)で、負けてしまいました。最初から、突っ走るマイトアンドパワーなのに、この日は、なかなか抜けなくて、直線でほとんどの馬に抜かれ、7着という惨敗を喫しました。この日の勝ち馬は、クエストフォーフェイムの息子ドラキュラ。2着は、ニュージーランドの強力な牝馬タイクーンリル。この日は、このタイクーンリルとマイトアンドパワーの一騎打ちと言われていたのです。ちなみに、マイトアンドパワーのハンデは、58.5キロ、タイクーンリルは、55.7キロ、優勝したドラキュラは、わずか49.5キロとなっています。<29SEP98記>
ローヤルアカデミーの産駒の活躍。

ますます国際化するオーストラリアの血統ですが、クールモアのロイヤルアカデミーの産駒がオーストラリアでも活躍し始めました。ロイヤルアカデミーを父に、オーストラリアの誇るブレッチングリー血統のイグレットを母に持つケンウッドメロディーは、現在4歳。先週の土曜日のGUのスタンフォックスステイクスで、超本命のローリーズロッタリーを破って優勝しています。このケンウッドメロディは、4戦して2勝、2着が2回という素晴らしい成績。もしかして、新しいスター誕生かも知れません。<29SEP98記>
デーンリッパーは、熱のため休み

もの凄い勢いで突っ走るスーパーメアのデーンリッパー。カミングス調教師は、コックスプレートの連続優勝を狙っているとも聞きます。しかし、この前の土曜日9月13日のムーニーバレー競馬場でのGUレースJJフィーハンステイクス(1600m)は、突然の高熱のため出走を取り消しました。来週までには回復するよとの、カミングス調教師の言葉。これも、タフなことで知られるオセアニア馬だからでしょうね。<14SEP98記>

新しいスター登場か

デーンリッパの留守を狙って、先述したレースに優勝したのは、ニュージーランドからやってきたエアロスミス。同馬は、これまで、ニュージーランドで38戦して、9回優勝(うちGTウエリントンカップを含みます)、9回入着と手堅い実績を残しており、調教師は、今年のコーフィールドカップとメルボルンカップを狙うつもりでオーストラリアに持ってきたから、今回の優勝はボーナスだと言っているということで、今後の活躍次第では、またまた新しいスターが登場しそうです。ところで、このレースでは、9歳のメルボルンカップ優勝馬ドリーマスが、最後尾からすごい勢いで走ってきて、3着につけました。3200mから1600mまで、オーストラリアの馬ってこれまた多彩な能力持っているでしょ。<14SEP98記>

エボニーグロウブが、少しづつ調子を出してきました。

全くあんな馬がジャパンカップに出てと、私たちオーストラリア人はがっかりしていたエボニーグローブでしたが、この春の同馬は少しづつ調子を出してきたようです。先日のGVキングストンタウンステイクス(ローズヒル競馬場)で2着になりました。<14SEP98記>


オーストラリアのGIに日本人オーナーの馬が参加

かの有名な関口房朗さんと吉田勝巳さんが共同で持つフランス馬、ガゼルロワヤルがオーストラリアのGTコーフィールドカップとメルボルンカップへの参戦を表明しています。このガゼルロワヤルは、ヨーロッパのオークスで2着にもなったことがある馬で、ハンデは53キロです。やはりフランスか参戦するのではと言われていたスワインは、参戦馬最高の62キロ。同馬を回避しているゴドルフィン厩舎は回避を申し出てきました。

ちなみに、このコーフィールドカップもメルボルンカップも、昨年は、マイトアンドパワーが優勝したレースです。今年は、そのマイトアンドパワーが、60.5キロのハンデを背負うことになっており、両方のレースを回避。ジャパンカップに狙いを定めています。
<7SEP98記>


フェイスフルサン(USA)がメルボルンカップへ

ゴドルフィン厩舎がオーストラリアに送ってくるのは、フェイスフルサン(USA)。これまで2000mで成績を上げてきて、3200mの距離ではまだ実績がありません。ハンデは58キロ。しかし、マクツーム殿下がわざわざ送ってくるのですから自信がないということは考えられませんよね。今年の春の競馬シーズンは、国際色が一層高まりそうです。<7SEP98記>


トミー・スミス調教師が亡くなりました

オーストラリアだけでなく、世界を代表する大調教師トミー・スミス調教師が先週の水曜日に82歳で亡くなりました。彼は、過去シドニーで34回、連続でリーディングトレーナーに輝いたことのある名伯楽。ここ数年は寄る年波で、一人娘で調教師のゲイ・ウオーターハウスに厩舎を譲っていました。スミス調教師の葬式は、7日、シドニーのセントメアリー教会で行われます。葬儀の行列は、ランドイック競馬場と彼の厩舎の前を通って教会まで行くと言われています。偉大な調教師の逝去にオーストラリア中が悲しんでいます。<7SEP98記>


デーンリッパがまたまた活躍し始めました。

ホーリックスやエンパイアローズ、レッツエロープなどを彷彿させるスーパー牝馬デーンリッパが、またぞろ活躍し始めました。8月29日、メルボルンのコーフィールド競馬場で開催されたGUメムジーステイクス(1400m)で、ダミアン・オリバー騎乗のデーンリッパが、またまた優勝しました。同馬は昨年のコックスプレートの勝ち馬ですが、今年はその2連勝を狙うとか。2400mはちょっと長いかも知れませんが、ジャパンカップも狙えるかも知れません。もっともカミングス調教師は、反JCだから、あまり乗り気にならないとは思いますが...。<1SEP98記>


ニュージーランド産が走ってます。

雨の影響でコースが柔らかいせいか、ニュージーランド産馬が、まず春シーズンのトップを切って、活躍しています。8月29日、シドニーのローズヒルガーデン競馬場でのGUピーターパンステイクスでは、4歳せん馬のヒュージジェットが、同日GVコンコルドステイクスでは、7歳のせん馬コンフィスケイトがそれぞれ勝ちました。ヒュージジェットは、オーストラリア産の種牡馬ジェトボールの仔、コンフィスケイトは、サートリストラムの仔です。

そうそう、シドニーの雨がやっと止みました。家々の庭には、春の花が咲き始めています。うちの庭にも冬のうちに植えておいたパンジーや水仙や、色々な花が蕾を膨らませています。競馬もやっと本格シーズンです。嬉しいやら、財布が心配やら。

このところの雨続きで、たいしたニュースをお送りできませんでしたが、シドニーとメルボルンで春の競馬カーニバルが始まることもあって、これからはもっと本格的なニュースをお送りできるかも知れません。<1SEP98記>



【8月】マイトアンドパワーの休養明け第一戦は?

オーストラリアの春はまだ行きつ戻りつで、もうすぐ9月(オーストラリアの正式な春の始まり)の声を聞くのに、まだまだ春の実感がありません。この前から書き続けているように、シドニーの雨はずっと続いていて、8月22日土曜日も朝は雨模様。競馬の始まる昼ごろにはやっと晴れましたが、トラックの状態はよくなりませんでした。

そんなヘビートラック(不良馬場)での、マイトアンドパワーの休養明け第一戦は、シドニー、ワリックファーム競馬場でのGUワリックステイクス(1400m)。オッズは、1倍をちょっと上回る最高人気でしたが、結果は4着になり、ファンをがっかりさせました。

しかし、いつもお話しているように、オーストラリアの競馬は、調教しながら使っていくので、全く心配していません。昨年のマイトアンドパワーも最初の2戦は、やっと入着のペースだったんです。新聞では相変わらずがっかりしたと騒いでいますが、そんなにがっかりする方が不思議です。とりわけ今年のマイトアンドパワーは、ジャパンカップを目指しているのですから、今からガンガン走っていたのでは、返って心配でしょうに。ところで、このレースは、ほとんど無名のニュージーランド馬、ワッキャナイセイの勝ちでした。<24AUG98記>


オーストラリア最強の牝馬、レッツエロープが、シーキングザパールの兄弟(姉妹)を産みます。

メルボルンカップの勝ち馬で、オーストラリアの競馬史に誇るレッツエロープが、このほどケンタッキーのクレイボーン牧場で、シーキングザゴールドの種をつけてオーストラリア、ハンターバレーのクールモア牧場に戻ってきます。オーナーのデニス・マークさんは、レッツエロープの初仔(ダンチヒの仔)がドービル競馬場で走るのを観に行ったそうですが、その時、丁度、日本のシーキングザパールが、記録的勝ちをしたのを見ていて、何だか縁起の良さを感じたとか。シーキングザパールの兄弟か姉妹が、オーストラリアで活躍するのもそう遠いことではなさそう。おまけに、母親がスーパーママ。今からとても楽しみです。
<24AUG98記>

立派リッパー

シドニーの天気はまだぐずぐずしているのに、メルボルンの天気は競馬日より。コックスプレートのホームグランド、ムーニーバレー競馬場で、春の競馬シーズンの先駆けレースが行われました。GTレースのマニカトステイクスで、昨年のコックスプレートステイクスの勝者、デーンヒルのデーンリッパーが力強い走りで見事優勝しました。このデーンリッパ、冬の間は、暖かいクインズランドで調教をつけていたそうで、今後こうした調教の仕方が人気を集めるかもしれません。ところで、英語のリッパーripperという言葉は、日本語の立派とほぼ同じです。<17AUG98記>


マイトアンドパワー、ニアミス。

レースとレースの間のエキジビションランに出ていたマイトアンドパワーが、そのタイミングを知らされずに、コースの掃除をしていたオジサンたちとニアミス。全速力で走ってきたトラックライダーのブレット・グランとが、大声を出して「ドケロー」って言ったからいいようなものの、彼の声が聞こえなかったら、あわや衝突の大事故になっていたそうです。コースを管理していた人の連絡ミスだといいますが、ホント、マイトアンドパワーと衝突したら...考えただけでも恐ろしいですね。<17AUG98記>


やったぜザビール

8月1日は、オセアニアの馬の誕生日。新しいシーズンがこの日から始まります。そこで昨シーズンのオーストラリアのリーディングサイアーのリストが出ました。トップは、その前のシーズンのデーンヒルを抜いてマイトアンドパワーのザビールZabeelです。その差は産駒の総収得賞金額。わずか2万2千ドル(約210万円)。でもやはり一番は一番ですよね。ザビールは、現在ニュージーランドのケンブリッジスタッド。最近のニュースでは、北半球のミステリーバイヤーが2800万ドルで購入の申込をしたとか。でも、ケンブリッジスタッドのオーナー、パトリック・ホーガンさんは、絶対売らないよって言っています。<11AUG98記>


豪雨のため競馬中止

相変わらず雨の続いているシドニーです。シドニーのあるニューサウスウエールズ州各地でも雨のため、競馬ができません。何十年ぶりだというこの雨続きの中で、競馬サークルの人の中には、早く全天候型のダートコースをと叫ぶ人もいます。英国式のターフの伝統を守ってきたオーストラリアにダートコースが出来る日が意外に早いかも知れません。<10AUG98記>

ラグビー!?

オーストラリアは今ラグビーのシーズンです。トライネーションと言われる南アフリカ、ニュージーランドとの三国間の試合の他に、夏休みを利用して母校早稲田のラグビーが遠征に来ていたので、この頃は、競馬を見ずにラグビーにうつつを抜かしています。今年のオーストラリアラグビーはとても強くて、ニュージーランドのオールブラックスを二度も倒してしまいました。カンバッテ。カンバッテ。競馬を見に行かないのは、寒いとの雨のせいもあります。私は頭を短く刈っているので、競馬場のような広い場所では、ことの他風が冷たく感じられます。だから、ホットニュースもあまり力が入りません。すみません。とは言っても、何か、お話しないとイケマセンね。そうそう、この頃は競馬ブックのカラーページに毎週記事を書いています。ぜひ、読んでください。<3AUG98記>


デイブ・オサリバン調教師お疲れ様でした。

ジャパンカップでおなじみのニュージーランドのデイブ・オサリバン調教師が引退することになりました。もっとも、彼の厩舎には、右腕の息子ポールさんがいますので、後のことは心配なし。昨年メルボルンで怪我をして長く療養していた次男のランスも、もうそろそろ復帰するよし。オサリバンさん、長い間ご苦労様。<3AUG98記>


在宅で馬券が買える!!

さて大きな話題は、いよいよ有料テレビで、スカイレーシングという競馬専門チャンネルがオープンすること。9月初めからのこのチャンネルでは、近い将来、在宅で馬券が買えるようになります。また、この競馬専門番組は、日本にも広めたいということで、日本語放送なども計画しているといいます。楽しみにしていてね。<3AUG98記>



【7月】雨でシドニーのレースは、開店休業

オーストラリアは、今冬です。こちらの雨季は冬なのです。シドニーのこの冬はとりわけ雨が多く、ランドイック競馬場を始め、多くのレースが流れてしまいました。何とか実施されたレースでも、距離が変更してしまいました。1400mが1200mに、1200mが1100mといった具合に。でも、この距離の変更って、随分馬に影響しますよね。それにしても、この雨で、今、記録の更新をしようとしているラリー・キャシディ騎手にストップが掛かってしまいました。20年ぶりの大雨、仕方がないですね。<28JULY98記>


オーストラリアの競走馬がアメリカにリースされる

馬のリースは、オーストラリアではよくあること。日本の名義貸しに似ていますが、名義も実際のオーナーから借りた人に移るので、似ていて非なるものとでもいえるかも知れません。ところでオーストラリアいちの馬主インガムファミリーが持つアカンプリースが、今度アメリカのハリウッドパークにベースを持つクレイグ・ドラース調教師にリースされることになりました。今月初め既にアメリカに移動しているアカンプリースは、10月から同地でレースをし始めます。オーストラリアのサイアー、ケニーラッドのせん馬アカンプリース、さて、どんな活躍をするでしょう。楽しみにです。<28JULY98記>

日本から帰ってきました。日本のセリを観てきました。

日本で初めての民間の団体が開催したセリを観てきました。全くの物見遊山。でも、その購買力の凄さに目を見張ってしまいました。不況なんてどこ吹く風。一緒にいた外国人に聞いたら、今ドル高で気を吐いているハズのアメリカ人さえ、「あんなに高い当歳馬には手が出ません」とのこと。外国では、当歳馬を買うのは、自分の楽しみか、あるいは、安く買って、2歳馬のセリで高く売ろうという投機的な意味しかないので、そのリスクのある当歳にあんなに高い値段をつけるなんて...ともう声も出ていません。あの当歳は、どうなるのでしょう。壊れずに無事レースに出てくれることを願っています。<21JULY98記>

セイントリーの再起に暗雲

オーストラリア人がこよなく愛したセイントリー。このセイントリーが、一昨年のジャパンカップで身体を壊してから、ずっとリハビリに入っていましたが、そのリハビリ生活にもピリオッドを打って再起するかも知れないというニュースは、オーストラリアの競馬ファンを喜ばせました。そして今年の春(日本の秋)には、マイトアンドパワーとの一騎打ちがあるかも知れないというだけで、何だか胸がドキドキしていたのものです。9月にはいよいよ再デビューか。先週までクインズランド州のイーグルファーム競馬場で、攻め馬を再開していたのです。それが、良かったハズの脚の腱を傷めてしまって...その再起に暗雲が立ち込めてきました。人生、なかなかうまくいかないものですね。<21JULY98記>


1キロ重くなって帰ってきた騎手の話

シドニーのサミー・マササルマ騎手。普段はあまりシティで騎乗することがない同騎手だが、先ごろ念願のローズヒル競馬場で騎乗することになりました。4着になって、52キロのエグゾルトに騎乗して帰ってきて計測したら、アララ。体重が重くなっている。マササルマ騎手は、裁決委員長に呼ばれたました。「最初の計測では大丈夫だったのに、一体これはどうした訳?」「騎乗前にちょっと一杯やって...」

[あんたの馬は、もう少しで3着になるところだったんだ。もしかしてお前が飲んでなかったら、勝ったかも知れない。こんな無責任なことでどうするんだ]とは、いいながら戒告と罰金の200ドル。マササルマ騎手は貧乏なことで知られているので(?)裁決がこんな小さな金額で決着したのです。オーストラリア競馬の大岡裁きとの声が上がっています。<2JULY98記>



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