オセアニアのサラブレッド生産
1998年【下半期】
ザビール大好調
ザビールの産駒は、マイトアンドパワーのようなステイヤーだけではありません。先日GIVATCサウザンドギニーズで、ザビールの産駒4歳牝馬インフルーリーが優勝しました。これで、この春シーズン、ザビールの産駒は3頭のGI勝ち馬を出したことになります。<26OCT98記>
わずか15万円位の馬がGIに勝った!だから競馬がやめられない!!
ザビールの仔が何でそんなに安く…と思ったのですが、1年半前に、ニュージーランドのイヤリングセールで、わずか15万円位で取り引きされたイナフルーリーが、先日GIVATCサウザンドギニーズ(1600m)で勝ちました。母はオーストラリア産のジュントルフルーリー。ニュージーランドのセリは、見過ごせません!!<19OCT98記>
先週は、ザビールとワージブの活躍が目立ちました。
土曜日のランドイック競馬場は、春のカーニバルで賑わいましたが、この日、ザビールの息子、ディグニティダンサーが、GTの2000m、スプリングチャンピオンステイクスで勝ちました。ザビールの産駒は、メルボルンでもオープンハンデでスカイハイツが、GUのマニフォールドステイクスでイナフルーリーが勝っています。
シャトルスタリオンの産駒も大活躍。ワージブの息子、ワッツザットがキャノンファクシミリハンデで優勝。GTのスプリングチャンピオンステイクスで、
ローヤーが2着になっています。その他、ガイガーカウンターやデーンヒルの産駒が入着に散らばって、前もお話しましたが、オーストラリアの血統は本当に国際化しています。<6OCT98記>
ブリーズアップセール開催
今週の木曜日は、シドニーでブリーズアップセールが開催されます。これは、馴致され育成されすぐ競馬ができるようになっている馬だけを集めています。2歳馬を買ってあと1年待つのが面倒な人たちにはピッタリ。今年は、北半球からのシャトルスタリオンの血統が数多く出されているようです。この様子をまたお知らせいたします。
セリ名簿には、Barathea、Bigostone、College Chape、Danehill、Dehere、Grand
Lodge、Last tycoon、Night Shift、Rory's Jester、Sir Tristram、Zabeelなどの産駒245頭が出されます。
最高価格をとるのではと言われているのは、ウイデン牧場から出される、デーンヒルを父に、重賞レース勝ち馬マナリズムを母に持つ3歳馬。来年のゴールデンスリッパーやダービー馬になるのではという噂もあります。
<29SEP98記>
キンジテの産駒香港デビュー
昔、ゴールドコーストの厩舎のキンジテ(by Centaine)がよく走りました。このキンジテは、ニュージーランドに戻って種牡馬になったのですが、この子供たちが今香港で走っているそうです。先日Bligh
DelightとHo Hoが、それぞれ1600mと1400mレースで優勝しました。実際キンジテもとても素晴らしいマイラーだったので、これからが楽しみです。期待のアエロスミスは、ニュージーランドで初めてのミスタープロスペクター血統です。GTウエリントンカップの優勝馬で、今年のコーフィールドカップ、メルボルンカップを狙うエアロスミスは、ニュージーランドに最初に入っていったミスタープロスペクター血統、Indian
Orで、ニュージーランドのマジックミリオンセールで、$33,000NZドルで買われました。母親のLuna de Mieleは、ニュージーランドで数々の重賞レースかちうまを出したBella
Rosaを祖母に持ちます。<14SEP98記>
強いNZ勢の仔たち。
ラグビーの世界では、最近オーストラリアがニュージーランドのオールブラックスを3回続けて破り、オーストラリアが圧倒的な強みを見せているのに、ニュージーランド産のマイトアンドパワーがオーストラリア最優秀馬に輝いただけなく、競馬の世界は、ニュージーランド勢がオーストラリアの春シーズンはかなり勢いをみせています。サートリストラムの忘れ形見、コンフィスケートはSTCコンコルドステイクス(GV)で、STC(シドニーターフクラブ)ピーターパンステイクス(GU)では、ジェットボール(豪)の産駒のヒュージジェエトが、準重賞レースでも、ザビールの仔のアストロボーイ、センテーンの仔のマキシマルなどが続々続いています。<7SEP98記>
ダンゼロの仔がデビュー
デーンヒルの仔で、ゴールデンスリッパーの勝ち馬ダンゼロの産駒が初めてバリアトライアル(能力試験)に出ました。結果はもちろん「ウイン」。Mascay、Luskin
Star、Rory'sJester、Marauding、Canny Laddなど伝統的にゴールデンスリッパーの優勝馬は優れたスピード血統の馬を出しており、デーンヒルの血統を継いだこのデーンヒルがこれからオーストラリアの競馬界、生産界にどんな影響をみせるのかとても楽しみです。<7SEP98記>
ニュージーランド産のルビークリッパー、南アのチャンピオンに
オーストラリアのチャンピオン馬ルビトンを父に持つ、ニュージーランド産のルビークリッパーが、このほど南アフリカのチャンピオン3歳牝馬に選ばれました。同馬は、南オーストラリアオークスの勝ち馬ミスクリッパーを母に持っています。尚、同馬は、南アフリカでGTを勝った3頭目のニュージーランド産若駒になったそうです。<1SEP98記>
シドニーで、3歳馬のセリ
デビュー直前の3歳馬のセリが、シドニーのニューマーケットで、9月29日から10月の1日まで開催されます。ザビール、デーンヒル、ガイガーカウンターの産駒が245頭も出されます。このセリに関心のある方は、ウイリアム・イングリス&サンズ社
電話61-2-9399-7999 ファックス61-2-9399-5547までどうぞ。<1SEP98記>
レッツエロープとシーキングザゴールドの仔
ホットニュースでもお知らせしましたが、オセアニアの誇る、いえ世界的な繁殖牝馬レッツエロープが3頭目を妊娠してオーストラリアに帰ってきています。これまでの2頭は、アメリカで産んでいますが、3頭目は、オーストラリアで。何と、シーキングザゴールドの仔を身ごもっています。レッツエロープとシーキングザゴールドの組み合わせ。無事産まれて大活躍してくれることを今からドキドキして期待しています。<24AUG98記>
オクタゴナルの全弟、ムーワードの不思議
エイトキャラットというオセアニア一の牝馬を母に、オセアニアのリーディングサイアー、ザビールを父に持ち、チャンピオン馬オクタゴナルを兄に持つ、最高良血馬ムーワードは、本人もGTを三つとる優れたチャンピオン馬でしたが、怪我のために若くして引退。種牡馬となりました。
400万ドルという高額のシンジケートで繁殖生活に入ったものの、65頭つけた種は全てダメ。シンジケートは、保険金を手にしました。保険会社は、その後オークションをして、この3月に何と575000ドル(約4800万円)という高額で香港からのグループに売っています。さて、この不運のムーワードは今どうしているのでしょう。香港で走るのでしょうか?それが、ごく最近のニュースでは、北京にいるというのです。北京ではある種のテストをしているのというのですが...何のテストでしょう。不妊の治療?それとも、クローン?
何だか、SF的な憶測が出ています。<17AUG98記>
デーンヒルの牝馬、またまた活躍
一昨日のマニカトステイクを勝ったデーンリッパーだけでなく、同日行われたクロケエトステイクスで、リー・フリードマン調教のデーンヒルの娘、デーンラーも、素晴らしい勝ちを見せました。現在鼻の差で、ザビールにリーディングの差を奪われたデーンヒルですが、この分では、またまたトップの座に返り咲くのも遠いことではなさそう。<17AUG98記>
南半球タイムで種付けした繁殖牝馬をケンタッキーのセリに
アメリカのケンタッキーのセリ会社が、このほど、南半球タイムで種付けした繁殖牝馬を1月11日から14日まで開催されるのケンタッキーのセリに出すことになりました。
これまでアメリカで種付けされた何頭かの繁殖牝馬は、シドニーでのイースターブルードメアセールに出されていましたが、アメリカで、オーストラリア、ニュージーランドの顧客に向けての本格的な商品(繁殖牝馬)づくりをするのは、これが初めてです。こうして、アメリカとオセアニアとの関連が強まれば、もしかして、オセアニアでも、北半球タイムで繁殖することが可能かも知れませんね。<10AUG98記>
アメリカの生産界は、今オーストラリアブーム?
なぜなら、一般種牡馬のところで、1位のデビュティミニスターに続いて、オーストラリアの最優秀馬にもなったストリベリーロードが上がっていること。また、3歳馬のリーディングサイアーで、オーストラリアとの間でシャトルされているイズイットツルーが入っていること。
ストロベリーリードの産駒は、1998年の上半期で、既に9頭の重賞レース勝ち馬を出しています。中でも、6歳の牝馬エスキーナが大活躍。彼女はGTを二つもとっています。
イズイットツルーは、西オーストラリアのパース、ホイツベリースタッドで供用されていて、アメリカにシャトルされている種牡馬。産駒のイエスイッツツルーが活躍していて、先ごろもGVハリウッド・ジューブナイルチャンピオンシップを6馬身離して勝ちました。ところで、このイズイットツルーの種付け料は、わずか3500米ドルだということです。安いでしょう。
アメリカは、高くてという方々、ぜひオーストラリアに掘り出し物を探しにいらっしゃいませんか。<3AUG98記>
南半球種付けシーズン到来
8月1日は南半球の馬の誕生日です。そしていよいよ種付けシーズンにもなりました。今年も、相変わらず、シャトルスタリオンがやってきて賑やかですが、もちろん、オーストラリアをベースにするサイアーも頑張っています。
例えば、メルボルンカップの勝ち馬のジューン。伝統的にメルボルンカップの勝ち馬は、あまり血統の良い馬がいないので、いい産駒をだしていないのです。でも、このジューンだけは別格。彼は、ヨーロッパ育ち。Kalamounの牡馬Kalaglowを父に、Green
Dancerを母に持つYouthfulの母から出る良血。既に最初の産駒が出ていますが、皆素晴らしい当歳だとか。南オーストラリアのリンゼイパークで供用されています。種付け料は8000ドル(約72万円)。
シガーの父で、日本にも一度供用されたことのあるパレスミュージックは、今年はビクトリア州のランガルスタッドパークにいます。アメリカ産の同馬は、これまでシガー、ナチュラリズム、アンセム、レディーツーエクスプローラーなど、21頭の重賞レース勝ち馬を輩出しています。種付け料は、8500ドル(約76万円)です。日本で供用された時はいくらだったのかしら。<28JULY98記>
King
of Kingsキングオブキングス、オーストラリアのクールモア牧場へ
今年の英国二千ギニーの勝ち馬キングオブキングス(愛)が、今年オーストラリアのクールモア牧場にシャトルされることになりました。キングオブキングスの供用は、このオーストラリアが初めてのシーズンです。3歳と4歳で、GTを含めた8戦6勝の同馬は、1995年のヨーロッパのセリで最高額で買われた馬です。彼の父は言わずと知れたサドラーズウエル。母は英国のチャンピオンスプリンター4歳のスチールハートと4分の3姉妹のズムラッドと超良血。オーストラリア、ニューサウスウエールズ州、ハンターバレーにあるクールモア牧場で、種付け料は、25000ドル(約220万円)。オーストラリアでは、現在60頭ほどの種付け申込があるとか。この後、同馬が、アイルランドに帰るかどうか、あるいは他の外国に行くかなど将来は決まっていないとのことです。まさか、日本に行くなんてことはないでしょうね。<21JULY98記>
北海道のセリがオーストラリアの新聞に!!
7月13日、14日に北海道で開かれたセリの事がオーストラリアでも大きく取上げられました。
写真は、ザ・オーストラリアン紙より。<20JULY98記>
生産者特別ボーナス賞システム
シガーの種牡馬パレスミュージックは、一時日本にシャトルされたこともありますが、このパレスミュージックが、今度ニューサウスウエールズ州のハンターバレーを離れ、ビクトリア州のランガルパーク牧場で供用されることになりました。ビクトリア州は、生産者協会で立ち上げたスーパーボービスという生産者特別ボーナス賞システムが成功して、今、一流の種牡馬が、他州から引っ越してくる例が多くなっています。例えば、ニューサウスウエールズ州にのアローフィールド牧場は、ビクトリア州にもチャッツウッド牧場を持って、数頭の種馬を置いているほど。数年前陰りを見せていた同州の生産界は今大変な活況を示しています。<2JULY98記>
ザビールがデーンヒルを抜きました
このところオーストラリアのリーディングサイヤー、王座を占めてきたデーンヒルでしたが、最近、ザビールがこのデーンヒルを僅差で抜きました。予測ではザビールがもっと差を付けるのではないかと言われています。<2JULY98記>
Presented
by Mariko Hyland & Associates Pty.Ltd.
