「優駿」オセアニア情報





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優駿 2002年9月号




コックスプレート制覇を狙う
ニューマーケットH勝ち馬リュビターノ


7月20日、メルボルンのコーフィールド競馬場で開催されたモナーシュステイクス(準重賞1000m)で、種牡馬リュビトン産駒が1着から3着まで独占した。同種牡馬産駒が2頭入着するということは時々あっても、3頭が独占すると言うことはかなり稀である。優勝・入着した馬たちは、オーストラリア産の種牡馬リュビトン産駒、リュビターノ、ルビースリッパーとプリンスリュビトンの3頭。うち1着と3着馬は、ブライアン・メイフィールドスミス厩舎。彼の厩舎にはこの他にもリュビトン産駒がまだ数頭入厩している。

リュビターノは5歳のせん馬。先述した元シドニーのリーディングトレーナー、ブライアン・メイフィールドスミス調教師の管理馬だ。オーストラリア流にいうと、ライトリーレーシング、つまり、あまり数多くレースをしていない。しかし成績の方はなかなかのもので現在11戦して8勝。3月にGTニューマーケットハンデ(1200m)を勝ち、これまでオーストラリアの歴史上3頭しか達成していない、ニューマーケットハンデキャップとWSコックスプレートの同年優勝を目指していると言われる。

種牡馬リュビトンはオーストラリアのチャンピオン馬センチュリー(父ベターボーイ)を父に、牝系にはスターキングダム系のトッドマンが入った、オーストラリアの種牡馬の中でも最もオーストラリアらしい血統を持つ。1983年生まれ。シャトルスタリオンが盛んな最近の傾向から外れてはいるが、これまでずっとトップ20に入ってきた手堅いスタリオンといえる。実際、彼自身1100mから2000mまでの多彩な距離で数々の重賞レースを制覇した。WSコックスプレート(2040m)、VATCフチュリティS(1400m)VRCマッキノンS(2000m)、VATCアンダーウッドS(2000m)のGTを4つ、MVRCマニカトS(1200m)、MVRCフィーハンS(1619m)VATCメムジーズS(1400m)のGUレースを勝っていて、現在、彼の息子リュビターノが目指しているニューマーケットハンデには3着に入っている。したがって、今年リュビターノがコックスプレートで優勝すると、父リュビトンがあとわずかで達成しそうになった偉業をその息子が果たすことになる。リュビトンは、最初、TVパーソナリティで大生産者、大馬主だったマイク・ウイルシー氏が所有していたが、同氏が生産を止めるにあたってメルボルン郊外のブルーガムファームが購入、現在同牧場で繋用されていて、種付け料も大変リーズナブルな8500ドル(約65万円)。

リュビトン産駒でこれまで知られているのは、アダム。AJCジョージメインSとQTCストラドブロークスHのG1を含めて12勝(種牡馬)。GTのVRCサリンジャーSを含めて14勝をしているフレーバー。香港でGUのインターナショナルボールを2回勝っているモノポライズなど。牝馬ではGTのアランロバートソン・フィリーズ・チャンピオン優勝馬リュビークリッパーが10勝もしている。

ところで、今年3月オーストラリアのトップ・スプリントレースと言われるVRCニューマーケットハンデでリュビトンが優勝した時、ブライアン・メイフィールドスミス調教師は、51kgで乗れるいい騎手がいなかったので、出走を取り消しようと思っていたらしい。それが、タイムリーに香港から帰ってきたスティーブン・バスター騎手が騎乗することになった。結果は首半分で、今年のシンガポールスプリント(GT)優勝馬ノースボーイに勝つ。バスター騎手は"レース中、ハミが外れたのに、リュビターノは何とかしがみついて走り、最後タイミングよく首を差し出してくれた。"と語った。ガッツィウイン。