「優駿」オセアニア情報





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優駿 2007年12月号




今春の中距離王者は、昨年2着のエルセグンド

今年は馬インフルエンザの発生で、メルボルン・スプリングカーニバルが無事に開催されるのかどうか、競馬関係者が心配していたが、NSW州の州境を閉鎖。同州とクインズランド州からの遠征を禁止しして、無事コックスプレートの開催となった。その前の週に、コーフィールド競馬場でコーフィールドカップが無事開催されてはいたが、NSW州での馬インフルエンザは拡大傾向にあったから、実際、気を許せない状態にあったことは確かである。

さて、今年は、エルセグンドが、コックスプレートを優勝した。昨年は、このレースを最後に引退したフィールズオブオマーが、最後の力を振り絞っての優勝。その奇跡に泣いて、エルセグンドは、2着になった。昨年のコックスプレートで2着になったときには、スペイン語で2番目という意味の名前が悪かったのではとジョークも出るほどだったが、今年は、そのジンクスを破り見事に優勝を飾る。

今年のコックスプレート2着は、アグネスワールド産駒のワンダフルワールド。彼は、現在オーストラリアで最も追い込み力があるとの定評がある。3着は、第二本命の、ハラダサン。レース前に、クールモア牧場に44000万ドル(約44億円)で売却され、ホットな話題になっていた。本命のミスフィンランドは、最後の追い込みが効かず4着に。昨年優勝したフィールズオブオマーもムーニーバレー競馬場フリークであったが、エルセグンドも、ムーニーバレー競馬場のトラックが大好き。これまで、ムーニーバレー競馬場で7回走って、4勝して2回入着している。この日のソフトなトラックも球節に問題がある彼にはラッキーであった。同馬を管理するコリン・リトル調教師は、「香港は目指さないが、来年の6月、ロイヤルアスコット遠征を考えている」と語る。サクセスストーリーの陰には、常に無念の涙を流す馬もいる。昨年、スーパーフィリーと3歳でコックスプレートに出走したミスフィンランドだ。デヴィッド・ヘイズ調教師は、レース後、ミスフィンランドには、メルボルンカップの距離が適していると言っていたが、カップの前哨戦であるマッキノンステイクスでも5着。結局メルボルンカップには出走しなかった。この日のもう1つの"残念"は、マラスコ。パースからやってきて、第二のノーザリーかと騒がれていただけに、12着は、ショッキングな結果だ。

面白い話がある。コックスプレートの出走馬たちを集めたオープン調教で、バート・カミングス調教師は、ブリンカーをつけたエフィシェントを「あれはいい馬だ。いい走りをする」と語ったと言われている。メルボルンカップを11回優勝しているカミングス調教師に名指しされたエフィシェントは、昨年のダービー馬であったが、それから深く静かに潜行していて、コックスプレートでも9着であった。そして、それから、およそ2週間後、エフィシェントは、メルボルンカップを勝つことに..。 最後に..コックスプレートで3着になったハラダサンは、アイルランドのエイダン・オブライエン調教師の下に行くことになった。ヨーロッパでの活躍を期待したい。