「優駿」オセアニア情報





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優駿 2004年2月号




ゴールデンスリッパーSの前哨戦となるマジックミリオンズレースへの出走予定馬

毎年1月の初めにゴールドコーストで開催されるマジックミリオンズレースは、セリに出た馬だけが出られる限定レースではあるが、大賞金がかかっている年明けのレースであると同時に、そのおよそ2ヵ月後に毎年ローズヒルガーデン競馬場で開催されるゴールデンスリッパーステイクスの前哨戦ともなっていて競馬ファンの関心が高いレースでもある。過去に、ハハがマジックミリオンズレースで4着、その後ゴールデンスリッパー優勝。ベルデュジュールはマジックミリオンズで2着、その後ゴールデンスリッパー優勝と言った具合。しかし、1月のレースに勝つ様に準備するためには、かなりキツイスケジュールをこなしていかなければならない。また早熟で、スプリンターというのも条件になっている。

さて、今年も、そのマジックミリオンズのレースに向けて、オーストラリア各地で着々と準備がなされている。中でも最も評判の高いのが、シドニーのナットアシングルダウト(牡)。昨年のゴールデンスリッパーをポーラーサクセスで優勝したグラーム・ロジャーソン調教師が管理しているので、更に注目を集めている。ナットアシングルダウトは、これまで3戦して3勝。昨年11月にローズヒルガーデン競馬場でデビューした時には1100mを5馬身ちぎって勝った。また、2戦目は、シドニー郊外のワイヨン競馬場で開催されたストロベリーヒルスリッパーでも優勝。3戦目は12月末にロイヤルランドイック競馬場での2馬身半離しての優勝。同馬の所有者の中には日本でもお馴染みのアローフィールド牧場が含まれており、父は同牧場の人気種牡馬リダウツズチョイス。サンデー産駒のベラサンデーを半姉に持つ。

ワイヨンのストロベリーヒルスリッパーでは、ナットアシングルダウトに負けて2着になったが、10月にコーフィールド競馬場でデビュー以来、準重賞を含めて2勝2回入着の成績で高い評価を受けているのが、オラトリオ(牡)。暫らくなりを潜めていたがまたトップに返り咲いて、来年は更に素晴らしい成績を挙げるのではないかと言われているリー・フリードマン調教師の管理馬である。オラトリオは、クールモアグループの種牡馬ストラヴィンスキー産駒。ストラヴィンスキー産駒は、このオラトリオの他にシドニーシンフォニーも注目されている。デインヒルの息子ダンゼロは、ゴールデンスリッパー優勝馬でアローフィールド牧場で種牡馬になっているが、このダンゼロ産駒のダンスヒーロー(せん馬)は、ゲイ・ウオーターハウス厩舎が管理。これまで1戦して3着、しかし3回のトライアルは全て勝っているので、この馬からも目が放せない。しかも、ゲイ・ウオーターハウス調教師は、ほとんど毎年のようにマジックミリオンズで優勝している。

昨年のマジックミリオンズの覇者レジメンタルギャルの父ジェネラルナディウムは、早熟なスプリンターを出すことで知られているが、今年も、このジェネラルナディウム産駒、ジェネラルパットンとザジェネラルが仕上がり始めている。ジェネラルパットンは、地元ゴールドコーストのブライアン・ガイ厩舎、またザジェネラルは、かつてリダウツズチョイスをチャンピオンスプリンターにしたメルボルンのリック・ホーレーシー厩舎から出ている。

マジックミリオンズの第一回のレースは、スニペッツが優勝。スニペッツは、残念ながら近年死亡しているがオーストラリアが誇る大種牡馬になった。ところが最近のマジックミリオンズの優勝馬はせん馬か牝馬。またゴールデンスリッパーも最近数年間は牝馬の優勝が続き、生産界からは、牝馬のハンデが軽いのではないかと言う声もあるほど。今年こそはマジックミリオンズで、またゴールデンスリッパーで、名種牡馬になりうる牡馬が優勝してほしいと思う人は私だけではないようだ。