「優駿」オセアニア情報





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Mariko Hyland & Associates Pty.Ltd.



優駿 2004年7月号




競馬のカーニバルが続く豪州競馬
様々な話題馬が盛り上げてくれた

シドニーの秋シーズンの競馬が終わると、今度は5月と6月にかけて、アデレードと、ブリスベンに競馬のカーニバルが移っていく。そして、7月と8月のオフシーズンを過ぎると9月からまたメルボルンでの競馬カーニバルが始まるといった具合で、オーストラリアでは年中どこかで大きなレースカーニバルが行われている。
5月開催のアデレード、モーフェットヴィル競馬場でのレーシングカーニバルは、まず、GTのオーストラレジアオークス(2040m)で始まった。このレースは、既にタスマニアオークスを勝っているリンキーディンク。ディストーテッドユーモア産駒。8戦して4勝4回入着という、期待の牝馬である。同じくGTのサウスオーストラリア・オークスでは、オッズを41倍もつけたNZのダウリーが、そしてGTのアデレードカップでもオッズ25倍のアナ馬ペンターニが勝って話題になった。ダウリーの母は、AJCオークスの優勝馬アワソフィアの全姉。父はウッドマン系のバハーレで、NZのGVマナワツクラシックを勝って、アデレードに遠征した。パンターニは、2002年の南オーストラリアダービー馬。管理はビクトリア州のロビー・ラング厩舎であるが、血統はペンタイア産駒でNZ生まれ。今回で2マイルの重賞を2回勝っており、今年のメルボルンカップノミネートされるだろう。

オーストラリアのレーシングカーニバルの目玉はどうしてもスプリントレースになってしまうが、アデレードのカーニバルでも、やはりGTスプリントレースのグッドウッドハンデキャップが人気。今年、このレースに勝ったのは、6歳のせん馬スーパーエレガントである。これまでGVを6回、GUのスプリントレースを1回優勝している歴戦のツワモノ。管理をしているのは、メルボルンで会社組織の厩舎として知られているアクアニータステーブルの、トニー・ヴァジル調教師。騎乗は、ベテラン、グレッグ・チャイルズ騎手であった。ところで、スーパーエレガントは、この後1週間後に、ブリスベンで始まったウインターカーニバルのGTスプリントレース、ドゥンベン10000(テンサウザンド)でも優勝して、更に大きな注目を集めた。スーパーエレガントは、マイナーなアメリカ産の種牡馬ミスターC産駒だが、母親のエバーエレガントは、スーパーエレガントを入れてミスターC産駒の全兄弟3頭をスプリントレースで重賞優勝馬にしている最優秀繁殖牝馬。当歳でこのスーパーエレガントを見つけ出したオーナーの一人は、日本のファンに懐かしいベタールズンアップのオーナーの一人でもあった。スーパーエレガントは、この後ストラッドブルックハンデキャップに出走を予定していて、冬の時期のGTスプリントレース3冠を狙っている。さて、GTのスプリントレースに毎度顔を出して、必ず入着するが、なかなか勝てないアワエジプシャンレインは、今回のドゥンベン10000でもやはり2着。今回でGTレース4度目の2着となった。そして、同馬も、ストラッドブルックハンデキャップを狙っている。なお、このレースで3着になったソーンパークは、既に今シーズン後にNZで種牡馬になることが決まっていて、引退レースであるストラッドブルックハンデキャップを虎視眈々狙っている。何だか今年のストラッドブルックハンデキャップは例年になく燃えそうだ。最後になるが、5月29日のGTドゥンベンカップで優勝したデヒアの6歳馬(あと2ヶ月で7歳)ディファイアを称えたい。昨年3月から勝ちがなく、このレースで引退かと言われていた。ところが、昨年の覇者ブッシュパードレが出したコース&トラックレコードを1分33秒以上も縮めて優勝。管理をするガイ・ウオルター調教師は、ディファイアに引き続き競馬に使うことを決定した。ノーザリーやロンロなどの影でなかなか目立つことのなかったディファイアだが、彼らがいない今、このままぜひ活躍を続けて欲しいものだ。