「優駿」オセアニア情報




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Mariko Hyland & Associates Pty.Ltd.



優駿 2002年6月号




悲劇のヒーロー、ユニヴァーサルプリンスは今年のメルボルンCの主役になれるか!?

ユニヴァーサルプリンスは、1997年生まれ鹿毛の牡馬。GTを4回とGVを1600mから2400mの距離で勝っている。ユニヴァーサルプリンスは、現在オーストラリアのリーディングサイアーランキング6番目のシーニック(愛)を父に、オーストラリアの誇るビスケイ血統でブルーバードのビスケイバードを母に持っている。このビスケイバードは、世界のサングスター氏がオーストラリアに持っている繁殖牝馬だ。シーニックは、昨シーズンまでパースをベースにしていたが、産駒のあまりの活躍に、今シーズンには、ビクトリア州のコリングローブ牧場で繋用される予定である。勝率の高いサイアーとしても知られ、代表産駒には、VRCダービー馬のブレビック(種牡馬)、STcダーレーステイクスの優勝馬ロードエセックス、QTCサイーアズプロジュースステイクス優勝馬シェイムなどがいる。
さて、このユニヴァーサルプリンスは、昨年11月には悲劇のヒーローとなった。というのは、本命になりながら、メルボルンカップの当日に、出走取り消しになったからである。
昨年のAJCダービーを勝った、ユニヴァーサルプリンスはチャンピオンステイヤーとしてメルボルンカップの本命になった。しかし、同レースのリードアップレースであるマキノンステイクスでミステリアスな負け方をして、深刻な故障を心配された。"ミステリアス"とは、ゲートを出てすぐ前の馬から何と10馬身も離されてしまい、一体どうしたのかといぶかるファンの目の前で、スプリンターでさえも出せないようなタイムで最後の600mを走り、11着に入ったからだ。レース直後の獣医の診断では、確かに脚を引きずっているようであるが原因不明であると出た。ビード・マリー調教師は、プリンスは、時々ヘンな歩様を見せるが、彼にとっては単なる癖であり、メルボルンカップには出走することができると強く主張した。本命馬であるユニヴァーサルプリンスがメルボルンカップに出走することができるのかどうか、カップ当日の獣医診断を待つことになり、結局レーシングビクトリアの獣医は出走取り消しを宣告し、テレビの画面にはマリー調教師の涙が写し出された。ユニバーサルプリンスは、果たして再びレースをすることができるだろうか。その時はファンの誰もがそう思ったに違いない。
不安と期待の中、ユニバーサルプリンスは、今年3月GTのザBMW(GT)で、メルボルンカップ・コーフィールドカップを二冠したエセリアルリアルに次いで2着、そして次にGTランベットステイクスを勝って香港に参戦した。香港では日本馬に負けて4着になったものの、今年のユニヴァーサルプリンスは調子がよさそうだ。ということは、今年のマキノンステイクスに彼は出走するのだろうか。また、昨年出ることが出来なかったメルボルンカップには? ファンの期待と不安がまたまた募る数ヶ月ではある。