「優駿」オセアニア情報





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優駿 2003年3月号




オリンピック金メダリストが免許取得1ヶ月目でG1制覇

ニュージーランドのマイケル・トッド氏は、単なるNZの馬術のオリンピックチャンピオン以上の人だ。確かに彼はいくつもの金メダルをとった馬術のチャンピオンではあるが、それだけではない。彼はNZで"20世紀を代表するスポーツマン"にも選ばれており、マイケル・トッドと言えば伝説の人である。そのトッド氏が、競馬の調教師の免許をとって、わずか1ヶ月目に最初のGTレースを勝った。しかも、日本人になじみの深いシンコーキング産駒で!

トッド調教師の最初のGT馬で、オークス馬、ブランブルローズは、シンコーキングを父に、シアトルスルー血統のアメリカ馬グリームマシーンの牝馬NZ産のイメージズを母に生まれた。これまでわずか7戦。昨年の10月に1300mレースで未勝利を勝ち、1400mを12月に勝11っている。11月にGTワンサウザンドギニーズで3着、そして今回のオークス優勝となった。

NZ産牝馬のクオリティの高さは世界的に知られているが、その高いクオリティを持つ牝馬通しの熾烈な戦いを勝ち抜いたこのブランブルローズの将来はなかなかなもの。それにしても、トッド調教師は、この未来のチャンピオン牝馬を1昨年ケンブリッジで開催されたナショナルイヤリングセールで、わずか3200ドル(約190万円)で購入したというから、トッド調教師の将来もブランビーローズともに嘱望される。トッド氏は、同馬を購入後ただちに、シンジケートを組んだ。シンジケートのメンバーには、NZテレコムのCEOとTVの有名アナウンサーも入り、注目の有名シンジケートである。

また、ブランブルローズのオークス制覇で注目を集めたのは、その父であるシンコーキング。日本のレックススタッドと社台スタリオンが共同で、NZにシャトル。後アシュウエルファームが全部買い取ることになった。NZ側の購入が決まったのは昨年の10月のことだから、アシュエルファーム側も胸をなでおろしているに違いない。昨シーズン、シンコーキング、は93頭に種付けした。昨年シンコーキングの産駒、とりわけ、その牝馬たちは目覚ましい活躍をしめした。例えば、同じくトッド調教師が免許を取得する前にオーナーとして持っていたチャットウイン。昨年10月にデビューして4馬身半で勝った。もう1頭の馬も牝馬ビリージーンも活躍してきており、注目の1頭。ちなみに、このビリージーンの半弟ティットフォータットは、この1月にGTテレグラフハンデを勝っている。

ブランビーローズが優勝した2003年NZオークスには、未来のチャンピオン牝馬が出揃った。NZの最優秀牝馬シリーズのトップにランクされるザジェエル(父オーライリー)が本命。しかしながら、ザジェエルは確かにアンラッキーだったものの、今回外枠から出て、直線でぐんぐんと足を伸ばしたブランビーローズの勝利は単に幸運だったからだけではすまされない。タイム2分27.71秒。2着のレディアナリース(父グルームダンサー)を1馬身半離して勝った。トッド調教師は、これからブランビールーズのオーストラリア制覇を目指していると聞く。