「優駿」オセアニア情報





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優駿 2006年3月号





グローバル・スプリント・チャレンジが開幕
テイクオーバーターゲットが短クビ差で優勝

クインビヤンはオーストラリアの首都キャンベラに隣接した小さな町である。その町でタクシードライバーをしながら調教師をしていたジョー・ジャニアック氏のテイクオーバーターゲットが、グローバル・スプリント・チャレンジ・シリーズの最初のレース、ライトニングステイクスを優勝した。テイクオーバーターゲットは、現在6歳のせん馬。シドニーで何回かトライアルをしたが、脚が悪くてデビューできず、セリに出されてしまった。そのセリで、日本円でおよそ10万円という価格で、ジャニアック師に買われ、クインビヤンで、デビューしたのが何と、5歳の誕生日を目前にした2004年4月。そして、その短いレース期間に15戦して、重賞レース2回を含む9勝、2回入着という素晴らしい成績を挙げた。10万円がほぼ千倍の1億近い獲得賞金になった。テイクオーバーターゲットは、また、昨年12月に、ブリスベンのサマーステイクス(1200m)で、59.5kgのハンデを背負ってコースレコードの1分7.88秒を出し、その2週間後のドゥンベンステイクス(1350m)では、更に重い60.5kgのハンデで優勝したというタフガイである。

今回のレースには、デビューして以来ずっと騎乗してきたJフォード騎手がメルボルン遠征して騎乗、当日は本命になった。レース後、すぐアスコットへの招待を受けたジャニック調教師は、このまま調子さえよければ、グローバル・スプリント・チャレンジ・シリーズの全部に挑戦したいと意欲を語った。ちなみに、テイクオーバーターゲットの成功で、ジャニック師はタクシードライバーを辞めた由。グローバル・スプリント・チャレンジ・シリーズが終了したら、NSW州の北コフスハーバーに厩舎を開業する予定だと聞いた。

今回のライトニングステイクスには、文字通りグローバル・トロッターと呼ぶことの出来る香港のケイプオブグッドホープが出場した。後ろから追い込んで3着に食い込んだその実力は、さすが第1回グローバル・スプリント・チャレンジ・シリーズの優勝馬。昨年も、このレースで3着、その後、シリーズの2戦目、オーストラリアステイクで優勝しているので、今年も予定のコースかも知れない。今年の、2着は、実はかなり穴馬の、ゴッズオウン。GT優勝馬だが、3歳でコックスプレートステイクスに出走し惨敗したので、今回のスプリントレースではほぼチャンスがないと思われていた馬である。フレミントン競馬場をベースにする若手トップ調教師のグラマープスは、GT優勝馬で、レース前かなり期待されていたのだが、直前に欠場した。グラマープスのダニー・オブライエン調教師は、同馬は急速に回復しており、2週間後のオーストラリアステイクスには出走すると発表している。次のオーストラリアステイクスだが、ジャニック師は、ライトニングステイクスは直線だが、テイクオーバーターゲットが小回りで難しいムーニーバレー競馬場と左回りをこなせるかどうか心配だと言う。尚、アスコット競馬場でのレースは2つとも直線である。