「優駿」オセアニア情報





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優駿 2007年3月号





GSC初戦は、ミスアンドレッティが実力を発揮して見事勝利を収めた

今年もまた、オーストトラリアにグローバル・スプリント・チャレンジ(GSC)の季節がやってきた。

GSCの第一線目である、ライトニングSは、今年はフレミントン競馬場の改修工事のために、ムーニーヴァレー競馬場で開催された。昨年は日本でもおなじみテイクオーバーターゲットが勝ったが、今年は、スーパーメアと呼ばれる5歳牝馬のミスアンドレッテイが優勝した。

出走場は全部で9頭。ミスアンドレッティが2.8倍の本命で、それに、やはり牝馬でG1の優勝馬ヴィラージドフォーチュンとリワーヤが並んでいた。この2頭は、昨年のオーストラリアSの1、2着馬でもある。したがって、このレースは、実力から考えるとこの3頭が拮抗していて、あとはあまり勝負にはならないとみられていた。しかし結果は、順当に勝ったミスアンドレッティはともかくとして、2,3着は荒れてしまった。2着にマグナスが入り、3着には何とニュージーランドから遠征してきたティックリッシュが入ったのである。マグナスは休養開け初戦、しかも58.5KGのハンデを背負っての2着だ。その検討を称えてもいいだとう。

オーストラリアの西海岸にある西オーストラリア州の競馬は、非常にユニークだ。東の州からはなれているために、サラブレッドの生産もまた独特である。時々、この西オーストラリア州から、突然、驚くべきスーパー・チャンピオンホースが現れることがある。例えば、ノーザリー。そして、今回のミスアンドレッティがそれだ。
かつて、ノーザリーはパースで4勝してメルボルンへ。そのまま、重賞レースを勝ち続けた。ところが、ミスアンドレッティは、パースで9勝してメルボルンにやってきた、気体されながらもメルボルンでの大舞台、G1オークレイプレイト(1100メートル)でスニツェルに負け、同じくG1のニューマーケットハンデ(1200メートル)ではテイクオーバーターゲットに負けた。この頃、ミスアンドレッティの株のほとんどがメルボルン在住のショーン・バックレイ氏に買収され、リー・フリードマン厩舎に転厩となった。そして、それからの活躍はとどまるところを知らない。リー・フリードマン調教師が管理してからミスアンドレッティは、7戦して5勝。これにはG1が2つ含まれている。

ミスアンドレッティの父は、ほとんど無名の種牡馬イーエィラム。ロイヤルアカデミー産駒だが、英国馬で、準重賞レースを1回優勝した程度。しかし、半弟はアイルランドの2歳チャンピオン馬セカンドエンパイア、近親にマージュやソングオブタラもいる、なかなかの良血馬である。しかしながら、種牡馬になって初年度は15頭に種付けしただけで、産駒もほとんど走っていない。
ライトニングSの日に、英国のスコットから来ていたニック・スミス氏は、その場でミスアンドレッテイをGSCのイギリスラウンドへ招待した。

今年のGSCはこの後、2月17日にやはりムーニーヴァレー競馬場で開催されるオーストラリアS(G1)が行なわれ、その後アスコット競馬場に場所を移し、キングススタンドS(G2、6月19日)、ゴールデンジュビリーS(G1、6月23日)を、それから日本にいどうして阪神競馬場での線と売るS(G2、9月9日)、中山競馬場でのスプリンターズS(G1、9月30日)となり、12月香港シャティン競馬場での香港スプリント(G1、12月9日)で幕が下ろされる。

さて、第2戦目の関心は、休養明けでオーストラリアSに出るメイビーベター。何とデルタブルースが勝利したメルボルンCの3着馬である。そして、長距離ホースをG1の1200メートルではしらせるのは、オーストラリアならではのこと。果してどんなレース振りを見せるのか。この後メイビーベターは、アジア・マイル・チャレンジの第1戦、フューチュリティS(G1,3月3日)に出走予定。さらに、ドバイシーマクラシック(G1、3月31日)も狙うという話もある。ちょっと気になる動きである。