「優駿」オセアニア情報





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優駿 2004年9月号




03/04シーズンが終了したダレン・ビードマン騎手がシドニー地区メトロポリタン部門でリーディングに

22年前7月10日、シドニーのワリックファーム競馬場で初めて優勝してから、今シーズンまで、ダレン・ビードマン騎手の勝利数は1400勝を超え、7月31日で終了した03/04シーズンで、彼は4回目のリーディングジョッキーのタイトルをとった。トップ騎手だった彼が、牧師の学校に入学するために突如騎手を止め、その後2年間のブランクから帰ってきたシーズンでは、シーズン半ばから帰ってきたにも関わらず、コーリー・ブラウン騎手と最後までトップ争いを続け、わずか1.5鞍差でリーディングの2位。その後02/03 シーズンは1シーズン141勝という記録破りの勝利数でリーディングに輝いて、今年もまた03/04シーズンのシドニー地区メトロポリタン部門のリーディングという素晴らしい記録を達成した。

ちなみに今シーズンのシドニー地区リーディングジョッキー2位はコーリー・ブラウン騎手で、3位はクリス・マンス騎手であった。この3者には大きな共通点がある。それは、3人とも、シドニー地区のリーディングトレーナーであるジョン・ホークス調教師とリーディング2位のゲイ・ウオーターハウス調教師の主戦騎手であることだ。この2人のトレーナーだけで、今シーズンは、1275回ものレースで馬を使っている。実は、シドニーレースのこのような大厩舎寡占状態を是正すべく、先ごろ、シドニーのあるNSW週の競馬管理母体レーシングNSWが、新しいストラテジックプランを発表したところだ。レーシングNSW は、このプランの中で、ここ数年で調教師と騎手の数が半分近く減っていることを挙げて、若い調教師や騎手が無理なく業界に参入できるようにと、元オリンピック馬術競技場あとに、新規参入する調教師のための厩舎やトレーニングセンターを作ると述べている。

寡占状態のNSW州と比べると、メルボルンのあるビクトリア州は、トップのリー・フリードマン調教師とダミアン・オリバー騎手を除いては、2位以下は群雄割拠の様相。リー・フリードマン調教師は、ナチュラリズムで日本のファンにも知られているが、ここ数年、スランプに泣いていた。それが、坂路コースを含む新しい調教場を、メルボルンの郊外モーニングトン半島に作ってから、みるみるうちに盛り返して、2位ジョン・ホークス調教師を勝鞍数で倍ぐらい離して、今シーズンはメトロポリタンで81勝をとり、リーディングになっている。ランキングは2位と同じく46勝したピーター・ムーディー調教師。4位は42勝のトニー・マカヴォイ調教師で、メルボルン地区はランキングの10位ぐらいまでは、ほとんど差がない。ビクトリア州の騎手ランキングは、ダミアン・オリバー騎手が、日本遠征で3ヶ月留守をしたにも関わらずメトロポリタンレースで77勝を挙げてトップ。2位は、ダニー・ニコリクス騎手の66勝、ブレット・プレブル騎手の62勝と続く。

オーストラリアの競馬は伝統的に州ごとに存在していて、オーストラリア全体としてのプレミアシップを重んずる習慣はない。それでも、今シーズンのオーストラリア全体のリーディングを上げてみると、メルボルン・シドニー・ブリスベンに厩舎を持つ、ジョン・ホークス調教師が276勝をあげてトップの座に輝く。次は、アデレードとメルボルンの2つの厩舎を持つトニー・マカヴォイ調教師。次はシドニーのゲイ・ウオーターハウス調教師。勝率が最も高いのは、元シドニーのリーディングトレーナーで、一時アフリカに移住、野生動物の保護に携わっていたブライアン・メイフィールドスミス調教師が、23.8%とトップ。また、リー・フリードマン調教師が21.3%で、勝率ではメルボルンの調教師が上位を独占している。ジョキーは、主にNSW州のカントリーで活躍するグレッグ・ライアン騎手が164勝とトップ、2位はダレン・ビードマン騎手、3位はコーリー・ブラウン騎手と、シドニーのランキングがそのまま当て嵌まっている。4位に入ったマイケル・ロッド騎手は、クインズランド州のトップ見習い騎手で、見習いがとれて、香港で騎乗することになった。