「優駿」オセアニア情報





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Mariko Hyland & Associates Pty.Ltd.



優駿 2005年9月号





キーワードは優秀な「女性」たち
とりわけ騎手の活躍が目立った

2004/2005年のオセアニアの競馬シーズンが7月31日で終了した。オーストラリアのリーディングサイアーは、大方の予想通りデインヒルに落ち着いた。これは、彼の9回目のチャンピオンシップ獲得である。サンデーが逝ってもまだその影響を与えているのと同じ。実際、デインヒル産駒は今ヨーロッパでも大活躍している。リーディングの2位は、数年間スランプだったが、昨シーズンは、産駒が見事な活躍をして復活したザビール。リーディングの3位は、1歳のセリで最高価格を出して今売れに売れているデインの息子リドゥーツチョイス。もっとも、デインヒルの息子たちで種牡馬として活躍しているのは、このリドゥーツチョイスだけではない。トップ10には、デザートキング、フライングスパー、そしてダンゼロが。トップ20には、デインウイン、ライオンハンターとデインヒルダンサーも入っている。

さて、オーストラリアのメトロポリタン競馬のランキングも決まった。シドニーのリーディングには、トレーナーもジョッキーも、2位以下をほとんど寄せ付けず、ゲイ・ウオーターハウス調教師とダレン・ビードマン騎手が、それぞれ188勝と143勝で、タイトルを獲得した。メルボルンは、リー・フリードマン調教師がトレーナーのタイトルを、また、その厩舎で見習いをしているニコラス・ライアン騎手がリーディングに。ライアン騎手はまだ重賞レースこそ制覇していないが、83勝と素晴らしい成績。かつて、ダミアン・オリバー騎手がリー・フリードマン厩舎に見習いに入り、現在のチャンピオンの座を築いたように、ライアン騎手も同じような道のりを経ている。尚、昨年リーディングジョッキーだったダミアン・オリバー騎手は、落馬事故で大怪我、まだ静養中で復帰が決定していない。

アデレードでは、来シーズンから、オーストラリアに帰ってくるデビッド・ヘイズ調教師の代わりに香港に行くのではないかと噂されている、トニー・マカヴォイ調教師。そして、リーディングジョッキーの座には、女性のクレア・リンドップ騎手がついた。オーストラリアでは、女性騎手が、しかもシニア騎手になってからタイトルをとる例は少なく、タスマニアで一度あっただけ。7月30日は、リンドップ騎手は、1勝差で2位につけていたボウディッチ騎手と文字通り抜きつ抜かれつのシーソーゲームの末に、シーズン最終レースで勝って、見事タイトルを手にした。ブリスベンは、スタシ・カツシディス騎手がリーディングジョッキーになり、リーディングトレーナーは、ジョン・ホークス調教師。ホークス調教師はシドニーとブリスベンにも厩舎がある。ホークス調教師は昨年シドニーのリーディングだったが、今年は残念ながらゲイ・ウオーターハウス調教師にその座を譲った。

さて、昨シーズンを振り返ってみて、キーワードは女性。とりわけ、アデレードのリーディングをとったクレア・リンドップ騎手や、シドニーの見習い騎手ランキングで1位になったキャシー・オハラ騎手など、イケ面の優秀な女性騎手の活躍が目立った。

そうそう、ところで、忘れてならないのが、NZの2004/2005年度のリーディングジョッキー。これは、日本のファンにも知られているリサ・クロップ騎手である。リサは、日本に短期免許で来たあと、目出度く結婚して一児を儲けた、ママさんジョッキーとなる。そのリサが、何と、これまでランス・オサリバン騎手が出した1シーズン193勝の記録を破り197勝でリーディングジョッキーとなった。2003/2004年のシーズンは、首の骨を折るという大怪我をして、復帰は不可能ではないか見られていたにも関わらず、復帰直後のリーディングのタイトル獲得は奇跡に近いものがある。リサは、シーズン終了間近の土曜日、元オリンピックのゴールドメダリストで、現在はNZで調教師をしているマーク・トッド師の馬グッドリーズンで、オサリバン騎手の記録を破り、その後、更に3勝して、結局シーズン197勝という、オセアニア最多勝でリーディングジョッキーとなった。